平行調とは、分かりやすく説明すると「あるメジャーKeyと全く同じ構成音を持つマイナーKey」のことを指します。
英語では「Relative key」と呼びます!
音楽用語は英語で覚えておくと便利なので、あわせて覚えておきましょう!
平行調について
平行調とは
例えば、分かりやすいところだとCメジャースケール。通称ドレミファソラシド。
鍵盤で見ると、白鍵だけで構成されています。
これと同じく、白鍵の音(C,D,E,F,G,A,B)だけで構成されているマイナースケールが存在するんです!
こちらのAマイナースケール。
なんとCメジャースケールと100%同じ音で構成されています。
これが「平行調」の基本的な概念になります。
CメジャースケールとAマイナースケールはまったく同じ音っていうことですか?
大正解です!
このように”同じ音だけで構成されているメジャースケールとマイナースケール”のことを「平行調」の関係と呼びます
インターバルで見る平行調の仕組み
分かりやすいように、もう少し専門的に掘り下げてみましょう。
「全全半全全全半」
これがメジャースケールの配列でした。
メジャースケールの6番目の音からスタートして同じ音を演奏すると「全半全全半全」の配列――つまりマイナースケールが完成します。
これが平行調が完成する仕組みです。
Keyと平行調について
これはスケールじゃなくても同じ!
例えば、こちらはKey=Cの楽曲を構成する7つのダイアトニックコードです。
スケールの音をもとに構成される7つのスケールのことを“ダイアトニックコード”と呼びます!
詳しくは「ダイアトニックコードとは」の記事で解説しています!
そして、こちらはKey=Amを構成するための7つのダイアトニックコードです。
ほら、一緒!
Key=CとKey=Amのダイアトニックコードは100%合致します。
これが「平行調」の概念です。
平行調の見つけ方・指板上の平行調の位置について
平行調は
- メジャー系から見て3度下
- マイナー系から見てm3度上
という位置関係で特定することができます。
な…なんて……?
指板で見るとすごく分かりやすいので大丈夫!
解説します!
ベースの指板上で、この位置関係を覚えましょう!
何弦の何フレットであっても、この位置関係になります。
メジャー軸からマイナーの平行調を探すときは、13thの位置に。
マイナー軸からメジャーの平行調を探すときは、m3rdの位置に平行調のKeyのルートが配置されています。
人差し指でマイナーのルートを押さえると、同弦上の小指の位置にメジャーのルートがきます。
こちらのフォームもあわせて覚えておきましょう!
調号と平行調について
楽譜の冒頭に表記されているシャープやフラット。
これは“調号”という名前で、「この曲のKeyは◯◯ですよ」ということを教えてくれる便利な代物になります。
#3つを指定されたときに「ハイハイ、Key=Aですね!」と安易に解釈してしまうのは注意!
平行調があることを意識して
Key=A
または
Key=F#m
と捉えるのが正解になります!