![ダイアトニックコードについて](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/05/b1c29a589062d0fbb761e2c787ff0827-1024x538.jpg)
ダイアトニックコード。
音楽理論の理論書を購入すると、だいたい本編の最初の1ページ目で紹介されている内容です。
算数で例えるなら「足し算のやり方を勉強しよう!」みたいな部分です。
ダイアトニックコードとは、スケール上に成り立つコードのことです。
なんて?
大丈夫です!
しっかり分かりやすく解説します!
![Keyとは](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/05/900aace351ccf9e354cad8bd0b2368bd-1024x538.jpg)
![](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/04/kazuaki-icon300x300-150x150.jpg)
「曲のキーって何?」の記事で事前に勉強しておくと、分かりやすいと思います!
![](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/05/900aace351ccf9e354cad8bd0b2368bd-300x158.jpg)
ダイアトニックコードとは
![Cのダイアトニックコード](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/05/8893b57634569174cb9d5f3e0357ea98-1024x576.png)
ある特定の条件によって構成された7つのコードの集まりのことを「ダイアトニックコード(Diatonic Chords)」と呼びます。
![数学的なジャズ奏者の視点](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/04/7a51683698e298289bb5bcf3dbbc9bb1-1024x576.jpg)
7つのコードには、それぞれ「機能(Function)」が備わっています。
コードの響きの特性のようなものですね。
我々ジャズミュージシャンは常に頭の中でダイアトニックコードとその機能が思い浮かんでいて、それを演奏に活用しています!
![](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/05/997e76386780ea8862eb203c3e57833d-300x158.jpg)
ダイアトニックコードの成り立ち
![五線譜上のメジャースケール](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/05/cf617e2abb3cc5069d23fe71b031de60-1024x576.png)
まず例としてCメジャースケールを用意してみました。
Key=Cの楽曲を構成する7音を並べたスケールです。
![メジャースケールの音を1音飛ばしで重ねます](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/05/a3159c052309aacb6a4e2e1e6b46b571-1024x576.png)
スケールの音をひとつ飛ばしで重ねていくことで、和音(コード)が完成します。
一番低い根音(ルート)を1度として、3度・5度・7度の音を重ねます。
これが「コード」を構成する基本的な考え方です!
![](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/04/18b6be6fa23d841eb802c96204b3158d-300x158.jpg)
![ダイアトニックコードが完成する](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/05/87178e7f5ea483447c3d903350e7e2d1-1024x576.png)
- Cの上にはE,G,B
- Dの上にはF,A,C
- Eの上にはG,B,D
…というように、スケールの各音の上に1音飛ばしで3つずつ音符を重ねてみました。
ここで完成するのがKey=Cの曲の中で使える7つのコード、すなわち「ダイアトニックコード」になります。
![ダイアトニックコードのコード名](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/05/d9b46df469ddf7a8a66b762c6889ab8e-1024x576.png)
それぞれのコードにコードネームを振ってみました。
![](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/05/e7958971ef3377792d11d15734bec5a8-300x158.jpg)
![メジャーダイアトニックコード(ディグリー)](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/05/8fe1d77a38f4ef0d5ec176b791d0dbe3-1024x576.png)
ディグリーネーム( = 度数表記)に変換してみました。
これがダイアトニックコードの本質の部分です。
メジャースケールを元にダイアトニックコードを生成すると、インターバルの関係で自動的にこの配列の7つのコードが出来上がります。
1度メジャーセブンス
2度マイナーセブンス
3度マイナーセブンス
4度メジャーセブンス
5度セブンス
6度マイナーセブンス
7度マイナーセブンフラットファイブ
これを丸暗記しましょう!!
僕が音楽の専門学校で勉強していた頃、90分かけてこの配列を丸暗記させられる授業がありました。
「ドー、レー、ミー、ファー、ソー」の音階で「1度メジャー、2度マイナー、3度マイナー、4度メジャー、5度セブンスー」と丸暗記します。
![](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/04/18b6be6fa23d841eb802c96204b3158d-300x158.jpg)
マイナーのダイアトニックコード
![五線譜上のEマイナースケール](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/05/6f35df86d3167822a6bb5df369ae1f7e-1024x576.png)
マイナーKeyの場合も作り方は一緒です。
メロディの基準になるスケールを用意します。
今回はEマイナースケールを用意してみました。
![Eマイナースケールに音を重ねる](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/05/ddb4a3f010babece9be275001415f379-1024x576.png)
スケールの各音のうえに、1つ飛ばしで音を3音ずつ重ねていきます。
Eの上にはG,B,D、
F#の上にはA,C,E、
Gの上にはB,D,F#、
というように、スケールの音をひとつ飛ばしで重ねていきます!
![Emのダイアトニックコードが完成する](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/05/ce4513e5ccfb6602860226361b7364c7-1024x576.png)
すると、根音として最初に用意したスケール(Key)に対応する7つのコードが完成します。
これがマイナーKeyのダイアトニックコードになります。
![マイナーダイアトニックコード](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/05/885d75228dc25f2e6837ac2202e00e24-1024x576.png)
マイナーダイアトニックコードをディグリーネームに変換して抜き出してみました。
![平行調のダイアトニック](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/05/af58a9dd3d1c411f1754964dc7489d5d-1024x576.png)
平行調を想定して考えると、メジャーのダイアトニックコードだけ覚えておけばマイナーのダイアトニックコードを導き出せるようになります!
なので、マイナーのダイアトニックを暗記する優先度は低いです。
詳しくは「平行調とは」の記事で解説しています!
![](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/05/83e55ba768117074fe3d307ee4027ad2-300x158.jpg)
コードの機能(ファンクション)について
![コードファンクションについて](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/05/997e76386780ea8862eb203c3e57833d-1024x538.jpg)
ダイアトニックコードの知識とあわせて勉強していただきたいのが「コードの機能(ファンクション)」です。
![メジャーのコードファンクション](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/05/976f4784aac7228bd4ee633b534ad35a-1024x576.png)
7つのダイアトニックコードには、それぞれに
- Tonic (トニック)
- SubDominant (サブドミナント)
- Dominant (ドミナント)
と呼ばれる特性=機能が備わっています。
必修科目なので、必ず身につけましょう!
![コードファンクションと滑り台](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/05/aa57b7ca4d1b188ec37080ab7a73e2df-1024x576.png)
コードの機能が理解できるようになると楽曲のコード進行を感覚的に先読みできるようになるので、初見の曲でもリアルタイムに演奏できるようになってきます!
![](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/05/997e76386780ea8862eb203c3e57833d-300x158.jpg)