![ディグリーネームについて](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/04/18b6be6fa23d841eb802c96204b3158d-1024x538.jpg)
例えば、Key=A♭について話すとき。
「エーフラットメジャーセブンス、ディーフラットマイナーセブンス、ビーフラットマイナーセブンス、イーフラットセブンス…」
――なんていちいち呼ぶのは面倒臭いじゃないですか。
音度の概念を理解すると、
「I、VI、II、V」
このように呼ぶことができるようになります。
なんて簡単!
ベースを演奏するうえで必須になる知識なので、この記事で必ず習得するようにしましょう!
![](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/04/87afc861a2f581c21f3310e9cd1e50be-300x158.jpg)
音楽の「音度(おんど)」「度数(どすう)」とは
度数とは、音程の高さを数字であらわす数え方のことを指します。
「(メジャースケール換算で)基準の音から何番目の音?」という考え方で数えます。
英語ではdegree(ディグリー)と言います!
メジャーの音度について
![スケールを度数で見る](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/04/2365f856480df76e6cf427d060eb372b-1024x576.jpg)
例えば、こちらのCメジャースケール。
スケールの音の順番に番号を振ってみました。
これが基本的な度数の数え方になります。
「基準の音から数えて◯番目」というのが、度数の数え方です。
このときに大切なポイントをひとつだけ。
![音度は基準の音から数えます](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/04/76f323a9004bbdc34c965214af2167a9-1024x576.jpg)
最初の音が1度です。
ドレミのドが1度です。
基準にしたい音が1度です。
これだけは絶対に間違えないでください。
これを間違って覚えたら破滅します。大惨事です。
最初の音が1度です。
Cメジャーにおいて「3度」と言われたらEのこと。
「5度」と言われたらGのこと。
逆もしかり。
Aのことを指したいなら「6度」、
Bのことを指したいなら「7度」と呼びます。
「3度 = ルート(この例の場合はC)から数えて3番目の音 = E」という解釈になります!
高いド(オクターブ上のルート)について。
基本的には7度の次は1度に戻ります!
「ド=最初の音=1度」だったので、何度ドが出てきても「1度」と呼ぶことになります!
「8度」「上の1度」なんて呼ぶ場合もあるので、臨機応変に対応しましょう!
マイナーの音度について
![マイナースケールと度数](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/04/e5913ede93213648bb69d77a9385d2ea-1024x576.jpg)
もうひとつ、例としてAマイナースケールをあげてみます。
マイナー系だと3と6と7番目がフラットしてるんですよね。
この場合のCは「マイナーの3度」や「♭3度」、
同じようにGは「マイナー7度」や「♭7度」と呼びます。
「マイナー調の話をしている」という共通認識があれば、「3度」「7度」でも普通に伝わります!
![](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/05/b1c8075477e72a8d5f1cb45af04970b6-300x158.jpg)
テンションの度数について
![コードトーンとテンションの考え方](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/04/6c36575e0d7bf8d4d23761e0172806ce-1024x576.jpg)
ジャズやフュージョンなど、テンションを重視するジャンルの音楽に慣れてくると
- 2度 → 9度
- 4度 → 11度
- 6度 → 13度
と呼ぶようになってきます。
![テンションの度数の仕組み](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/04/0a89e21ab4c7ac59a6b093f51af42d0f-1024x576.jpg)
その理由は、2オクターブ幅で音度を振ったときの数字です。
コードトーンを重ねていくと、2度の音は9度、4度は11度、6度は13度の音と同じになり、15度で1度の音に戻ります。
この辺りは後々必要になった段階で改めて勉強すればOKです!
![](https://rayxbass.com/wp-content/uploads/2020/05/65011b49d465adf73ad3544d2278381d.png)
僕は頭の中では常に1,9,3,11,5,13,7で考えています!
![](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/05/b212cda855717f25fa817998d4f07ba0-300x158.jpg)
ダイアトニックコードと音度について
スケールの単音だけでなく、曲で使用されるコードも同じように度数で表すことができます。
この場合は楽曲のKey の音を1度として、ダイアトニックコードで数えます。
![ダイアトニックコードを度数で読む](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/04/53461177968e99d0aa6be8f7b3facf2a-1024x576.jpg)
例えば、超定番のII-V-I(ツー・ファイブ・ワン)と呼ばれるコード進行。
曲のKeyがB♭の場合、II-V-Iは「Cm7-F7-B♭△7」というコード進行を表しているということになります。
![](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/05/b1c29a589062d0fbb761e2c787ff0827-300x158.jpg)
5度上の音=4度下の音
最後に、少しだけ面白い音度のマジックをひとつだけ紹介しておきます。
これを知らないと勉強中に混乱するんです…!
![5度上のG](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/04/413cb9100f2993298ae8ba825c0ed695-1024x576.jpg)
この例の場合、Cから見たGは「5度上の音」になります。
12345
CDEFG
ドレミファソ
![4度下のG](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/04/fc4a495ffc8ba59fd08040cd4af6b0f1-1024x576.jpg)
オクターブ下――つまり低いGの音度を数えてみると、なんとGはCの4度下の音になるんです。
1234
CBAG
ドシラソ
4番目の音になっちゃいました。
音楽理論の世界では、数える方向によって度数が変わってしまいます。
どこかで直面したときのために、なんとなく覚えておきましょう!
基本的に度数は上行で数えるので、この場合は「下の5度」と呼ぶ機会のほうが多いと思います!
![](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/05/a7797464431f5b5e4ea8d5ac3fe2d8a4-300x158.jpg)
度数は基準音から数えます
![音度は基準の音から数えます](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/04/76f323a9004bbdc34c965214af2167a9-1024x576.jpg)
大切なことなのでもう一度。
最初の音が1度です。
ドレミのドが1度です。
基準にしたい音が1度です。
ディグリーネームの概念は、生涯使い続ける知識です。
しっかり覚えて、上手に使いこなしましょう!
![](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2022/05/b1c29a589062d0fbb761e2c787ff0827-300x158.jpg)