「Twitterで音楽理論の話をするとフォロワーさんにブロックされる。」
ウソのような話ですが、これが今のSNS音楽界隈の紛れもない現状です。
私も音楽理論に関するツイートをするたびにフォロワーが減ります…。
理論オタクとしては寂しいのですが、残念ながらこれが現実です。
「音楽理論」という学問は、ライト層には本気で毛嫌いされています。
その理由は
- 音楽理論なんて意味が分からなすぎて考えたくもない。
- 音楽理論を勉強すると自由に演奏できなくなる。
- 決められた理論に頼るなんて音楽じゃない。
などなど、人それぞれあると思います。
今回は「音楽理論ってどういうものなの?」ということについて、プロ目線からお話ししてみます。
音楽理論って必要なの?
音楽理論は必須科目ではない
まず結論から。
音楽理論は必須科目ではありません。
理論を知らなくても音楽を続けていくことはできます。
これは揺るぎない事実なので、まずはじめに断言しておきます。
音楽理論を教えることに特化した講師の僕が言うんだから、間違いありません!
音楽理論は必ず勉強しなければいけない知識というわけではありません!
例えば、この図。
「五度圏(サークル・オブ・フィフス)」と呼ばれる音楽理論の要のような図形なんですけども。
こんなモノを勉強したところで、特別いい曲が作れるようになったり凄い演奏ができるようになるわけではありません。
実際のところ、プロの世界にも
オンガクリロン?
それは……流行りの食べ物の名前かい?
という感覚の方も少なくありません。
音楽理論は勉強しなくてもいいの?
ところが――
じゃあ、まったく音楽理論って不要なんですか?
と言われると、そんなこともなくて。
私のように「音楽理論が分かるのが仕事」みたいな世界があるのも事実です。
「次のサビからKey”短3上げ”ね!」みたいなオーダーを受けることも多々あるので、私の場合は音楽理論をしっかり理解していないと仕事になりません。
例えば。
「TAB譜を暗記してバンドで演奏をする」というスタイルの方には、音楽理論なんて全く必要ありません。
しかし「セッション会に飛び入りで参加してアドリブの演奏をする」というプレイヤーさんは、最低限の理論的な知識が必要になります。
プレイヤーのライフスタイルによって、音楽理論の必要性は変わってくるんです。
私の本職はジャズミュージシャンです。
瞬間的に楽曲の構成を理論的に分析して、決められた位置に決められた音を撃ち込むことを楽しむようなジャンルで生きている以上、最低限の音楽理論を理解していないと土俵に立つことすらできません。
音楽理論は知識の共有・整理・効率化のための補助コンテンツ
よく勘違いされがちなのですが。
音楽理論というのは楽曲を作るための絶対的な法則ではないし、演奏の方法を縛るためのルールでもありません。
僕は音楽理論のことを、音楽人同士が音楽の楽しさを共有するための便利な共通言語として使うものだと思っています。
例えば。
音楽仲間から
「なんかメタルっぽい曲を作ってよ」
と言われたときに、音楽理論を知っていると「ハーモニックマイナースケールを組み込むとメタルっぽい曲が作れる」という知識を瞬時に呼び出せるようになります。
「◯◯っぽさ」
「◯◯な雰囲気」
このような抽象的な感覚をバンドメンバー同士で共有するために、名前をつけて法則化したもの。
これが音楽理論なんです!
音楽とは、形のない曖昧なものです。
曖昧であるが故、自分が思い描いていることを他人に伝えにくい。
感覚だけでは正確に伝えにくい。
カテゴライズなしの丸暗記では覚えにくい。
これでは音楽そのものを発展させるのも難しい。
それを助けてくれるのが音楽理論です。
音楽理論は後付けの学問
音楽理論は、後付け・こじつけ・屁理屈の学問です。
音楽理論から音楽が生まれたわけではありません。
音楽から音楽理論が生まれました。
音楽理論って後発なんです。
つまり、音楽理論なんて知らなくても音楽そのものは問題なく楽しめるんです。
ただ「知ってたほうが圧倒的に効率的だよ!分かることが増えると世界が広がって楽しいよ!」っていう。
それだけなんです。
ということで、音楽理論を無理に勉強する必要なんてまったくありません!
「興味が湧いた人・必要になった人だけが、必要なぶんだけ勉強すればいいんじゃないかな」というのが、僕の見解です!
音楽理論を知っていると楽しいこと
楽曲を即興で演奏できるようになる
僕は初めて聴くような知らない曲でもその場で即興で合わせることができます。
仕事柄、これができないと喰っていけません。
これができるのは、100%音楽理論のおかげです。
即興で演奏ができる人の頭の中には、無数のコード進行パターン、その上でスケール、フレーズが理論として蓄積されています。
音楽理論の基礎さえ身につけておけば、一生懸命その場で必要な音を耳コピしなくても正答率90%以上の確率で次にくる音を予測できるようになるんです。
音楽理論が分かるようになると、演奏中の指板がこんな感じで見えるようになります!
「セッションに参加して演奏してみたい!」という方には、音楽理論は必須スキルです!
楽曲を覚えたり耳コピをする速度・精度があがる
ダイアトニックコードやアヴェイラブル・ノート・スケールの知識が身についてくると
「次に来る音はあの音だな」
「この小節で使える音はこの音だな」
――というように、使える音を予測できるようになります。
もし耳コピ作業中に音が聞き取れない部分があっても、ほぼ間違いない音を予測しながら採譜を進めることができるようになります。
音楽理論は、耳コピ技術を補うための補助スキルとしても有効です!
覚えた曲を忘れにくくなる・演奏のミスが減る
楽曲の構成やベースラインを覚えるときにも、コードの機能(=ファンクション)の知識があると次の展開を忘れにくくなります。
反復練習で強引に覚えるよりも、たくさんのヒントに関連付けて覚えたほうが圧倒的に効率的!
音楽理論を身につけると、弦とフレット番号でベースラインを覚えていた世界からコードやスケール理論と関連付けてベースラインを覚える世界へとシフトできます。
楽曲を覚えるヒントの数が数倍に増えるので、
- コードの先読みができるようになるので、演奏のミスが減る
- 覚えた楽曲を忘れにくくなる
という恩恵も受けられるようになります。
特別難しい知識を習得しなくても、メリットがたくさん!
音楽の対する視野が広がる
#Minerva
— 子門🈂️とし🎸🎹🥁🎤 (@toshi745) September 8, 2022
まじで充実しすぎてやばい!
音楽理論が必要とか要らないとか、そういう事じゃなくて、謎か解明されていくような楽しさがある!!
例えば、あの曲聴いてると気持ちよくて好きなんだよねーってのがあるなら是非 #Minerva へ!!
なんで気持ちいいのか教えてくれます👍🏻✨
推しアーティストの頭の中を覗き見ることができたり。
どうしてこの音使いで演奏されているのかが分かったり。
自分がどうしてこの曲が好きなのかを判断できたり。
音楽理論って、便利で楽しいものなんです!
難しくないよ!怖くないよ!
音楽理論というと、敷居が高くて上級者向きなんて思われがちなんですけども。
実際のところは、音楽の世界を深掘りしたり演奏生活を効率化したり、身の回りの音楽をワンランク充実させるために使える便利テクニックなんです!
音楽理論の入り口には、ぜひMinervaをご検討ください!
BASS NOTEのオンラインコミュニティ「Minerva(ミネルバ)」では、プロの現場で使える”本物の音楽理論の楽しさ”を随時共有しています!
- 音楽理論って難しそう。
- 音楽理論に興味があるんだけど、何から勉強したらいいのか分からない。
- 独学で音楽理論の勉強をしてみたけど、演奏のなかに落とし込めなかった。
こんな方、ぜひ遊びにきてください!
音楽理論に苦手意識のあるFFさんには全力で #Minerva をオススメする!
— 勘のいいカキ (@pina_colada0716) September 13, 2022
私の知る限り、世界一楽しくて分かりやすく音楽の世界を深掘りできる #BASSNOTE さん運営のコミュニティです🦉
理論分かってくると音楽の魅力に取り憑かれる
Minervaで学べる今が人生で一番楽しい🙌https://t.co/DY5C4M90ql
#Minerva で音楽理論の話を聞いて変わったこと
— としのゼロから音楽勉強垢🎹🎻🎺🎷🎸🎼🎶 (@toshitoshimusic) September 12, 2022
①耳コピの時、聞こえなくて諦めていた音が拾えるようになった
②興味はあったものの、自信がなく手をつけられなかった作曲を、本格的にやってみようと思うことが出来た
③純粋に音楽を聴くことが今まで以上に楽しくなった
③が1番ですかね!