先生ってどうして知らない曲でも普通に演奏できるんですか?
知識と練習です!!
必要な知識さえ習得すれば、誰でも弾けるようになります!
「どんな曲でもその場で演奏できる」というスキルだけで生き延びてきたプロのセッションベーシストが、頭の中でどんな処理を行なっているのかを紹介します!
初めて聴く曲でも演奏できる理由
まずはじめに。
よく勘違いされがちなのですが、決してその場で耳コピをしているわけではありません。
耳で聴いてから音を出していては、演奏が遅れてしまいます!
僕の頭の中には「お決まりのコード進行パターン」が大量に保管されています。
楽曲のメロディを聴いて「はいはい!この進行ですね!」「じゃあ次の音はどうせコレでしょ?」と予測しながら演奏しているんです。
その精度が過去の経験値のおかげで少し高いだけです。
そこに
- ドラムパターンを聴く力
- Keyとダイアトニックコードを割り出す知識と技術
- ジャンルごとのよくあるベースラインの知識
- アヴェイラブル・ノート・スケールの知識
などを使って、ベースラインをその場でインプロ(≒アドリブ)で構築しています。
これが僕の頭の中の基本処理です。
知らない曲を演奏するために必要な知識
ダイアトニックコードの知識
I△7 – IIm7 – IIIm7 – IV△7 – V7 – VIm7 – VIIø7
初聴の曲を演奏するときは「楽曲のKeyを特定し、演奏に使用するダイアトニックを決める」という作業から入ります。
メロディからスケールを判断するインターバルの知識や、
コード楽器の和音からKeyを特定する技術など、
この時点である程度の音楽の基礎知識が必要になります。
スケールやインターバル、ダイアトニックコードに関する知識は必須です!
これが分からないと、どの音を使って演奏するべきなのか特定できません。
曖昧な人は、すべてBASS NOTE内の記事で解説しているので参考にしてみてください!
お決まりのコード進行のボキャブラリー
- I△7-IV△7-V7-I△7
- II7-%-IIm7-V7
- IV△7-III7-VIm7-%
- IV△7-V7-IIIm7-VIm7
- VIm7-V7-IV△7-IIIm7
初めて聞く曲でも演奏できる人は、このような音楽の「定番のコード進行パターン」をたくさん覚えいます。
コードのファンクションの知識
- トニック (Tonic)
- サブドミナント (Subdominant)
- ドミナント (Dominant)
曲中のコードをファンクションで聞き取ることができるようになると、コード進行パターンをより正確に特定できることができるようになります。
正確なコードが分からなくても、ファンクションさえ特定できていれば曲の雰囲気を崩すことなく演奏できます!
アヴェイラブル・ノート・スケールの知識
- イオニアン (Ionian)
- ドリアン (Dorian)
- フリジアン (Phrygian)
- リディアン (Lydian)
- ミクソリディアン (Mixolydian)
- エオリアン (Aeolian)
- ロクリアン (Locrian)
ダイアトニックとコード進行パターンが特定できたら、その上にアヴェイラブル・ノート・スケールの知識を使ってベースラインを構築していきます。
ここまでの処理を頭の中で行えると、違和感のないベースラインをどんな曲でも演奏できるようになります!
コードトーンの知識を併用することで、より効率的に即興でベースラインを作ることができます!