音程とは
そもそも「音程」ってなんですか?
音と音の距離をあらわす言葉です!
英語ではIntervalと言います!
「全音」と「半音」の関係について
音程を構成する要素として、必ず勉強しなくてはいけないのが「全音」と「半音」です。
ベースを演奏するうえでは
- 隣同士のフレットは半音の関係
- 半音+半音 = 全音の距離関係
- 半音×12個で1オクターブの距離
という3点をしっかり押さえておけば、この項目は完璧です!
現代音楽の十二平均律の世界では、
「1オクターブの周波数 ÷ 12 = 半音の音程」
という計算式で半音の距離感が決められています!
音程とスケールについて
全音と半音を並べる順番によってスケールの名称が決まります。
例として、全音と半音を「全全半全全全半」の順番で並べた配列のことを「メジャースケール」と呼びます。
詳しくは「スケールとは?」の記事で解説しています!
音程と音度について
例えば、こちらの2音。
なんと呼んだらいいでしょうか。
「全音2つぶん」でしょうか。
それとも「半音4つぶん」でしょうか。
こちらの音程はどうでしょう。
「全音2つと半音1つ」でしょうか。
それとも「半音5個ぶん」でしょうか。
音程 | 音度 |
同音 | 完全1度(Root) |
半音1つ | 短2度(m2nd) |
全音1つ | 長2度(M2nd) |
全音1つ+半音1つ | 短3度(m3rd) |
全音2つ | 長3度(M3rd) |
全音2つ+半音1つ | 完全4度(P4th) |
全音3つ | 増4度 / 減5度(+4th /-5th ) |
全音3つ+半音1つ | 完全5度(P5th) |
全音4つ | 短6度(m6th) |
全音4つ+半音1つ | 長6度(M6th) |
全音5つ | 短7度(m7th) |
全音5つ+半音1つ | 長7度(M7th) |
全音6つ | 完全8度(Root, Octave) |
音程には、半音・全音の数に従ってそれぞれに名前が付けられています。
これが厳密なディグリー(音度)の正体です!
詳しくは「ディグリーとは」の記事で解説しています!
インターバルとディグリーの知識を踏まえると、
- EはCから見ると「メジャー3度上」の距離
- DとGは「4度」の関係
であることが簡単にわかります。
BASS NOTEでは、その実用度と簡単さから指板の位置関係で度数を覚えることを推奨しています!
音程(インターバル)の知識が身に付くと「厳密にはこういうことなんだよ!」という部分が理解できるようになります。
ベースの指板に依存せずに度数が理解できるようになれば、ベーシスト以外のミュージシャンとも音楽理論でスムーズに会話ができるようになりますね!
ピアノの鍵盤で見る音程(インターバル)
インターバルは、ピアノの鍵盤で勉強するとすごくわかりやすいと思います。
ピアノでは、黒鍵を挟んだ白鍵同士は全音の関係、黒鍵を挟まない部分は半音の関係になっています。
例えば、こちらのインターバルは半音6個( =全音3個)ぶんなので「減5度」の関係になります。
ピアノロールで見る音程(インターバル)
こちらはピアノロールの画面。
ベースの指板と同じように、ひとつ飛ばしのものが全音、上下に隣り合ったノートは半音の関係になります。
[おまけ] 5度上の音=4度下の音
最後に、少しだけ面白い音度のマジックをひとつだけ紹介しておきます。
これを知らないと勉強中に混乱するんです…!
この例の場合、Cから見たGは「5度上の音」になります。
12345
CDEFG
ドレミファソ
ところがオクターブ下――つまり低いGの音度を数えてみると、なんとGはCの4度下の音になるんです。
1234
CBAG
ドシラソ
4番目の音になっちゃいました。
音楽理論の世界では、数える方向によって度数が変わってしまいます。
どこかで直面したときのために、なんとなく覚えておきましょう!
基本的に度数は上行で数えるので、この場合は「下の5度」と呼ぶ機会のほうが多いと思います!