【ベーシスト向け】オルタードスケールについて【分かりやすく解説】

オルタードスケールについて
ゆい
ゆい

「オルタードスケールって何ですか?」

ジャズを勉強し始めると、真っ先に遭遇することになる「オルタードスケール」
ジャズ = 「オルタードスケールをどれだけ美しく演奏するかを追求する音楽」だと言っても過言ではないでしょう。

そんなオルタードに関する解説です。

高橋 和明
かずあき先生
独立12年目のフリーランスのプロベーシスト。
専門学校卒業後、楽器店の講師経験を経て独立。
現在はジャズプレイヤー、作曲家、講師として活動。
プロの質問し放題のBASS NOTEオンラインコミュニティ「Minerva」を運営中。
ウマ娘ちゃん箱推し。

オルタードスケールの基本について

そもそもオルタードとは

まず、音楽の世界でのオルタードとは、オルタードテンション(alterd tension)のことを指します。

オルタードテンション
♭9th, #9th, #11th, ♭13th

テンション(9,11,13)に#シャープとか♭フラットがついたやつがオルタードテンションです!

かずあき先生
かずあき先生

オルタード(altered)は、
alter[動] 変化する、改造する
の受動態の言葉です。

まさに通常のテンションが変化した特殊なテンションノートが、オルタードなのです。

※♭11thはM3rd、#13thはm7thと同じ音になるのでオルタードテンションとは呼びません。
※#9thはm3rdと同じ音ですか、M3rdと共存するときに使用できるテンションとしてオルタードテンションに分類されます。

オルタードスケールとは

指板で見るオルタードスケール

ドミナント7thコードのコードトーン(R, M3rd, m7th)に、オルタードテンションを足したスケールをオルタードスケール(altered scale)と呼びます。

オルタードスケールの構成音
Root, ♭9, #9, M3, #11, ♭13, m7th

一言で分かりやすく説明するなら「ジャズらしい美味しい音で構成されたスケール」がオルタードスケールです。

スケール=コードトーン+テンション

これがスケールの考え方の基本です!

かずあき先生
かずあき先生

オルタードスケールの覚え方

オーソドックスなメジャースケールのように、ポジションで丸暗記するのはNGです。

それだとオルタードスケールは実戦では使えません。
ただスケールの音を並べても、ぜんぜん美しくならないんです。

名前こそ「オルタードスケール」となっていますが、オルタードに関してはスケールとして考えないほうが使いやすいと思います。
コードとテンションをしっかり意識してオルタードフレーズとして覚えていくことをオススメします。

あくまでオルタードスケールは「オルタードテンションをまとめたもの」として捉えることをオススメします!

実際の演奏のなかでも「普段のフレーズにオルタードテンションを加える」というような意識で使ったほうが運用しやすいです!

かずあき先生
かずあき先生

定番のオルタードフレーズの例

定番オルタードフレーズ

実際にオルタードを使用する場面では、オルタードスケールに含まれていないP5thの音を多用します。
P5thはオルタードスケールに対応したドミナント7thコードのコードトーン由来の音なので、まったく問題なく使うことができます!

オルタードフレーズのボキャブラリーは、演奏の自由さに直結します。
偉大なジャズミュージシャンたちの音源を聴いて、お気に入りのオルタードフレーズをみつけて沢山コピーしてみましょう!

「全然分からない……」という方は、BASS NOTEのオンラインコミュニティ「Minerva(ミネルバ)」にいつでも気軽に遊びにきてください!

僕が1音ずつ詳しく解説します!

かずあき先生
かずあき先生
目次

オルタードスケールの使い方について

ドミナントモーションについて

オルタードスケールは、ドミナントモーションのトリガーになっている小節上で使えるスケールです。
もっと分かりやすく書くとII-V-IのVの上で演奏することができるスケール」ということになります。

ジャズの勉強をしているとよく言われる「まずはII-V-Iを見つけられるようになりましょう」とは、言い換えると「まずはオルタードスケールを演奏できるポイントを見つけられるようになりましょう」という意味なんです。

ジャズは決闘(デュエル)

ドミナントモーションしているポイントに来たら、ここぞを言わんばかりにオルタードフレーズを撃ち込んでいきましょう!

かずあき先生
かずあき先生
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