「レッスンを受けてみたいけど、有料はちょっと…」
「月額制のコミュニティ?オンラインサロン?ってなんか怪しくない…?」
――と悩んでいるプレイヤーの方へ。
今回は「レッスンにお金を払う」という選択肢について、講師の僕が思うことを書いてみようかなと思っています。
有料のレッスンって受けたほうがいいの?
大前提として、独学でも楽器は弾けるようになります。
これ、楽器の先生をやっている僕の立場から言うのも変なお話なんですけども。
正直、楽器は独学でもある程度は弾けるようになります。
これは間違いありません。
僕自身も専門学校に入学するまでは独学でライブを続けていたので、普通に人前に立てるレベルまでは誰でも弾けるようになります。
――では、レッスンやコミュニティなどの有料コンテンツに課金する必要性って一体何なんでしょう。
課金と効率について
最初に2つの例を紹介します!
例1.ゲームのガチャの話
たとえば。
スマホのゲームアプリをプレイしていると、必ず「ガチャ用の石」が課金で購入できますよね。
時間をかければ無料でもガチャ石が貯められるのに。
- どうして課金してガチャ石を買うのでしょう?
-
欲しいキャラのピックアップ期間が終わってしまうからです。
※ゲームのガチャは、特定のキャラクターが出やすくなる”ピックアップ期間”というものが常に設けられています!
短期間でたくさんガチャを回すためには、課金してガチャ石を購入するのがもっとも効率的なのは言うまでもありません。
例2.オンラインゲームの話
たとえば。
オンラインゲームには、ゲーム中の経験値が常時2倍になるブーストアイテムが必ず課金アイテムとして用意されています。
時間をかければ同じ経験値を稼ぐことができるのに。
- どうして経験値2倍アイテムを買うのでしょう?
-
目標のレベルまで最速で効率的に到達するためです。
とくに忙しい社会人さんだと、ゲームに割ける時間が限られています。
なので仲間やライバルに置いていかれないためにも、経験値2倍ブーストは必須になります。
有料コンテンツの話
楽器の世界にも、短期間で上達するためのレッスンというブースト課金アイテムが用意されています。
課金しなくても、独学で成長できるのに。
- どうして課金してレッスンを受けるのでしょう?
-
はやく上達しないと、人生のなかで元気に楽器を弾ける期間(=ピックアップ期間)が終わってしまうからです。
人はいつベースが弾けなくなるか分かりません。
病気や怪我をしてしまったり。
学校やお仕事、人間関係で生活の環境が変わってしまったり。
我々にとって、今この瞬間こそがまさにベースを弾ける期間限定のイベント期間なんです。
将来「あの頃にもっとベースを弾いておけばよかったな」と振り返って後悔するとしたら、今記事を読んでいるこの時期のことを思い出すでしょう。
貴重な人生のピックアップ期間に「楽器を楽しめるレベル」まで遠回りせずに最速で到達するための効率化アイテムが「レッスン」という課金アイテムなのです。
時間の大切さを知っている人がもれなく有料のレッスンを受けているのは、このピックアップ期間の短さをよく知っているからです!
レッスンに課金する理由
- 大量の情報を収集する時間をお金で買う。
- 無料では入手できない有益な情報を買う。
- 間違った情報を課金してはじいてもらう。
- 自分に必要な情報だけを紹介してもらう。
- 短期間で成長するためのブースト課金。
- 課金することで自分への戒めにする。
レッスンに課金することに理由がほしい方は、上記のような理由付けを自分のなかに落とし込むと良いでしょう。
◆◆ができるようになりたい。
↑
◆◆ができるためには●●が必要。
↑
●●を習得するには▲▲の知識が必要。
BASS NOTEのレッスンでは、生徒さんの理想像から逆算して今やるべきことと今後の道筋を明確するようにしています。
もし僕のレッスンやオンラインコミュニティ「Minerva」検討してくださっている方がいれば、この道筋の提示にお金を払っていただければなと思います。
ゴールが見えない無意味な練習の日々から卒業することができます!
レッスンこぼれ話
あるピアノの先生が
「ピアノのおかげで幸せな人生だったから、恩返しのために月謝は無料にします!」
と発表した途端に生徒がどんどん減って、一人もいなくなってしまった…、という話があります。
参考: あるピアノの先生が”教室の月謝を無料化”したら、生徒が減って最終的に0人に→人間はお金を払った方が、物事が長続きしたりする? – togetter
これはですね――。
- 無料のものには危機感・警戒心を覚える。
- 安すぎるとクオリティを疑う。
- 無料で教わっていると罪悪感にかられる。
- お金を払うからこそ長続きする。
- お金を払うことで自分の尻を叩いている人も多い。
このような人間の心理が明確に出た結果なんです。
オンラインゲームだって、経験値2倍アイテムを発動させた期間は「せっかく課金したんだから一生懸命レベルをあげよう!」といつも以上に頑張るはずです。
レッスンでお金をいただくことに抵抗のある先生には、
- 生徒さんに罪悪感を与えないため。
- 生徒さんに頑張るきっかけを与えるため。
という心構えで、堂々と価格を提示してあげてほしいなと思います。
個人的な見解
本編は終わりです。
最後に、僕の個人的な見解をちょっとだけお話させてください。
最近は無料で良質なコンテンツがネット上に溢れています。
無理してお金を払わなくても、ある程度の知識は入手できるんです。
――ただ、無料の情報量が多すぎるがゆえに独学では効率が悪いんです。
世に無料で溢れている知識100に対して、ピンポイントであなたに有効なものというのは多くても5つくらいしかないんです。
僕も散々遠回りしてきたので、その点に関しては誰よりもよく知っています。
無意味な役に立たない知識や技術を、独学で何年も遠回りしながら身につけてきました。
もし「そんなことないよ!あれもこれも役立ってるよ!」という感想を持った人がいれば、それはまさに今 無意識に情報過多になっている危険な状態にあります…!
僕自身が生徒さんに教えるのは、10年以上かけて現場で学んできた知識や技術の中から本当に役立った部分だけです。
その中から、ピンポイントで今のあなたに必要な技術を紹介することができます。
これが課金で得られる時間の効率化の基本構造だと考えています。
また、少しでも有償のレッスンを検討しているのなら、開始は絶対に早いほうがいいです。
もし可能なら、初心者の頃からレッスンを受けることをオススメしています。
身体に染み付いてしまった間違った感覚を矯正するのは、先生にとっても生徒にとっても大変な作業なんです。
体の不調も早期発見・早期治療が大切じゃないですか。
それと同じです。
時は金なり。
人生は有限であり、時間というのはこの上なく貴重なものです。
有料のレッスンというのは、その貴重な時間をお金で購入できる数少ない機会のひとつなんです。
「だから僕のレッスンを受けてね!!」とは言いません!
ただ「みんな、時間は大切にね!」ということだけは声を大にしてお伝えさせていただきたいなと思います!