「ミュージシャンのための確定申告講座」シリーズ。
今回のテーマは『確定申告の基礎知識』についてです。
確定申告は、プロとして活動する全てのミュージシャンの義務です!
この記事は
「今年から確定申告しなきゃいけないんだけど、よく分からないです…」
「将来プロのミュージシャンになりたいなー」
「そもそも確定申告って何……?」
という方の向けた内容になります。
音楽で生計を立てている身として、絶対に避けては通れない確定申告。
確定申告といえば
- 家中のレシートをかき集めて、全部間違わないように入力して…。
- 貸方?借り方?按分?控除?聞きなれない言葉がいっぱいで…。
- 経費の分類を間違ったら税務署が怒鳴り込みにする…。
そんなイメージがあるのではないでしょうか。
そんなのは一昔前までのお話!
今はスマホのアプリで片手で完了させられる時代です!
同業者(楽器の先生・演奏屋さん)の皆さんも、この時期になるとみんな確定申告の話題で一色になります。
僕は今年の確定申告は、移動中のJRの中でサクっと済ませました。
ドヤァ…!
ミュージシャンのための確定申告講座
そもそも確定申告とは
うぃーっす!
去年は◯◯◯円稼ぎました!
待ってたで!
ほな、△△円納税してクレメンス
りょー。
「確定申告」というと複雑怪奇で難解な代物というイメージがあると思うんですけど。
BASS NOTEでは、難しいことは一切抜きでいきます。
これが確定申告のすべてです。
内容自体はとっても単純!
「1年間でいくら稼いだよ!」ということを国に報告する作業のことを確定申告といいます!
どんな人が確定申告をしなきゃいけないの?
国税庁のホームページを見ると
1.各種の所得の合計額(譲渡所得や山林所得を含む。)から、所得控除を差し引いて、課税される所得金額を求めます。 2.課税される所得金額に所得税の税率を乗じて、所得税額を求めます。
引用: 国税庁
などなど。
とにかく小難しい言葉が並んでいます。
……なんて?
国民に確定申告させる気ないですよね。
おそらく10人中9人は頭のなかが「……なんてぇ!?」となるのではないでしょうか。
ここも難しいコトは抜きです!
BASS NOTEの基本は簡単に!わかりやすく!
会社員やフリーターをやりながら演奏活動をしている人は、
音楽での所得が年間20万円以上あるなら確定申告してね!
専業のプレイヤーの方は、
音楽での所得が年間38万円以上あるなら確定申告してね!
簡潔にまとめると、上記の2種類のどちらかに該当している方は確定申告が必要になります。
音楽で収入を得ている人は、これを機に自分の一年間(1月1日〜12月31日)の所得を計算してみましょう!
「所得が」というのがポイントです!
所得 = 収入 – 経費
つまり「経費を差し引いても20万円以上手元に残るくらい稼いでるよ!」という方に、確定申告の義務が発生します!
経費について
経費についても少しだけ触れておきましょう。
あ、ちょっと待ってください!
純利益はもっと低いんですけど!
スタジオ代とか弦代とかで、◇◇◇円かかったんですけど!
おー、じゃあその分は差し引いたるで!
…再計算したで!
先生の税金□□□円な!
うぇーい、納税額が安くなった!
あざまる水産です!
確定申告では「稼いだ額」の他に「経費」を申告することができます。
経費をしっかり税務署に申告すれば、それだけ国に納税しなきゃいけない金額が少なくなります。
つまり節税になるわけです!
我々演奏屋さんの場合だと
- 弦やピックなどの消耗品代
- リハーサルスタジオの賃借料
- ライブ会場への交通費
- イベントの打ち合わせの交際費
などを経費にすることができます。
『(仕事としての)音楽活動をするために必要になった費用』のことを経費と呼びます!
個人事業主はレシートをしっかり保存しておくんやで!
かしこまり!
よく「レシートや領収書を保存しておきましょう!」と言われるのは、経費としてお金が動いた証拠を残しておくためです。
将来プロのミュージシャンになろうと思っている方は、今のうちからレシートの保存癖をつけておきましょう!
レシートは事業主にとっての「金券」です。
レジでもらった瞬間にグシャグシャ!あんてあり得ません!!
確定申告をしないとどうなるの?
納税は日本国民の義務です。
日本国内でお金を稼ぐからには、きちんと確定申告をして税金を納めなくてはいけません。
確定申告をサボって税金を納めなかった場合は「ほ税」つまり脱税犯として国から追われることになります。
ひぇ…。
故意だった場合は「5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金、または、その両方」が。
意図的じゃなくても「1年以下の懲役または50万円以下の罰金」が課せられる場合があります。
どんなに刑が軽くなった場合にも、ペナルティとして税金を多めに支払わなくてはいけなくなります。
年間で20万円以上を音楽活動で稼いでいる人は、必ず確定申告を行いましょう!
「ウチみたいな一個人なら、悪いことしてもバレないやろ!」と思っている方!
ナメたらいかんぜよ!
国民から税金を徴収するための監視能力は、じつは僕たちが思っている以上にしっかりしています。
我が国は変なところで無駄に優秀なのです…。
確定申告について分かりやすく勉強できる本
SNSで話題の大ベストセラー「お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!」。
クリエイターに優しい税理士の大河内薫さん(@k_art_u)と、美少女漫画家の若林杏樹さん(@wakanjyu321)によるフリーランスのための税金解説マンガです。
Amazon税金部門 不動の1位、通称「#フリーランス税本」と呼ばれる超大人気な一冊です!
「税金の”ぜ”の字も知らないよぅ…」
というミュージシャンの方には、まずこの本を読んでいただきた!
- 確定申告とは一体何なのか
- どうして確定申告が必要なのか
- フリーランスの基礎知識
- 経費や節税の話
などなど、大切なことが漫画で分かりやすく解説されています。
これから個人事業主として活動するすべてのミュージシャンに読んでいただきたい一冊です!
マンガなのでスラスラ読めちゃいます!
僕自身も、プロになってからこの本の知識に何度も救われました!
これ以上わかりやすく税金の勉強ができる本は他には絶対ないです!
確定申告を簡単に終わらせるために
ここまでは「ミュージシャンとして喰っていくなら、確定申告は避けては通れない!」ということを説明しました。
次に重要になるのが「いかに確定申告を簡単に終わらせるか」です。
ばばばばん。
こちらが確定申告のときに、自分で記入して税務署に提出する申告書です
頭痛くなりますね。
でも大丈夫!
この申告書を全自動で埋められるシステムがあるんです。
このご時世「通帳とにらめっこしながら数字を一つずつ入力」なんて時代遅れ!
少なくても僕はそんな非効率的なコトやっていません。
クラウド会計システム「freee」
クラウド会計ソフト「freee」があれば確定申告を全自動で終わらせられます!
BASS NOTE内のコンテンツ「ミュージシャンのための確定申告講座」も、freeeの使用を前提として解説しています。
かずあきさん!
SOUND HOUSEから4,900円の請求がありました!
これは「消耗品費」で仕訳していいですか?
あー、それ昨日注文した弦です!
消耗品費であってます!登録お願いします!
かしこまりました!
事業に使っている口座やクレジットカードを最初に登録しておけば、取引の明細を読み込んで全自動で経費の振り分けをしてくれる史上最強の会計ソフトです!
専門的な知識は一切必要ありません。
登録は無料なので、これから本格的に個人事業主として音楽を続けていこうと思っている人はぜひ登録して使い勝手を試してみてください。
freeeを2度と手放せなくなること間違いなしです。