譜読みが苦手なんですけど、なんか良い練習方法はありませんか…。
- ベースは五線譜が読めなくても弾けるようになる
- 弦楽器は同じ音程が複数箇所で鳴らせるという特性上、五線譜と相性が悪い
――などの理由から、我々ベーシストにはあまり馴染みのない五線譜。
楽譜が読めるようになると、TAB譜が出回っていないようなマイナーな曲でも自由に演奏できるようになります!
「五線譜は自分で読もうとしない限り、絶対に読めるようにならない」
僕の師匠の言葉です。
実際、レッスンでデータを取ってみると「五線譜に対する自信」は「過去に五線譜を読んだ数」に綺麗に比例します。
この記事では、基本的な読み方は解説しません。
「読めるようになるための効率的な練習方法」について紹介します。
ベース向け 五線譜が読めるようになる練習方法
五線譜から得る情報を絞る
五線譜には
- 音程
- 音の長さ
- 楽曲の構成
- アーティキュレーション
などの情報が同時に記されています。
これ等を最初からいっぺんに読み取るのは、なかなかに至難の業です。
読譜の練習をするときは「最初は五線譜から得る情報を制限する」というのが効果的です。
人間はマルチタスクが苦手な生き物なので、練習する項目を絞ってあげることでより効率的に譜読みのスキルを習得できます。
音程を読み取る練習をするときはリズムは無視!
リズムを読み取る練習をするときには音程は無視!
超初級編から練習を始める
読譜に初挑戦するときは、今の自分が演奏できるベースラインの1/10のレベルの曲でも難しいと考えてください。
より効率的に譜読みの練習を行いたいのであれば、まずは音数の少ない簡単な楽譜から攻略していくことが大切です。
BASS NOTEのオススメは「HIYAMAノート」。
ベース( =コントラバス)に特化した内容で、開放弦から順番に少しずつ五線譜に慣れていくことができます!
超ベーシスト向けの最強の五線譜攻略ノートです!
どんな初心者さんでも安心!
音を導くまでのプロセスを短縮する
音符の音を特定するために、五線の下のほうから順番に――
「ド、レ、ミ、ファ…ソ!
次はド、レ、ミ、ファ、ソ…ラ!」
こんな数え方をしてしまっている人、今すぐやめましょう!
音符を見た瞬間に指板上のポジションを押さえられるように、反復練習で反応速度をあげてみてください。
悪い例: 下から順番にミ、ファ、ソ、ラ…と数える
悪い例: 第2間はド→ド=C→Cは3弦3フレット
良い例: 第2間は3弦3フレット ←考えるプロセスは短く
オタマジャクシを指板とリンクさせることで、音程への反応速度があがります。
読譜の練習をするときは、必ず手元に楽器を用意した状態で練習しましょう。
音ゲーのような感覚と反応速度で、指板を押弦できる状態を目指しましょう!
音符を相対的に読む
オタマジャクシと指板がリンクしてきたら、五線譜上のインターバルを覚えて反応速度をあげていきましょう。
間同士・線同士ならコードトーンの関係(3度, 5度, 7度)
間と線・線と間ならテンションの関係(2度, 4度, 6度)
前後の音符から相対的に音を導き出せるようになると、譜読みの効率アップにつながります!
音符は短音で読まない
反応速度を上げるために、もうひとつ練習方法を紹介します。
音符はひとつずつ読もうとすると、めちゃくちゃ非効率です。
「こんちには みさなん。おんげきですか?
わしたはげんきです。」
このおかしな文章を普通に読めるのは、我々が文字を一字一句正確に読んでいないからです。
五線譜も文章と同じように、単語(=旋律)のパターンを覚えて予測しながら演奏できるようになると読譜の効率が跳ね上がります。
練習の過程で、このことを頭に入れておきましょう。
少しずつ「この並び、進研ゼミでやったやつだ!」という感覚が増えてきます。
インターバルと合わせて音符の配列パターンを覚えていくことで、更に反応速度をあげることができます!
最初の1ヶ月は練習を継続すること
最後に最重要項目をお伝えします。
ここまでに紹介した練習を、1ヶ月は練習をやめないこと!
冗談抜きで読譜の力がゼロに戻ります。
これだけは念を押して書いておきます。
ホントにせっかく鍛えた譜読みのチカラがリセットされます。
まずは1ヶ月です。
どんなに短くても1ヶ月は続けてください。
大袈裟でもなんでもなくて、積み上げてきた技術がすべてリセットされます。
最低1ヶ月は毎日続けましょう!
どんなに簡単な楽譜でも構いません。続けてください!