![音楽の楷書・行書・草書について](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2023/04/16d8c2d1beab6e9a3c304e368c742a1b-1024x538.jpg)
「自分は型にハマったプレイはしたくないんで、基礎とか知らなくて大丈夫ッス!」
という方が少なくありません。
そんな方に問いたい!
基礎を知らないで、どうやって型を破るんですか…?
「型破り」は型を知っているからこそできるんです。
「オリジナリティ」はスタンダードを抑えたうえで成り立つんです。
今回はそんなお話です。
音楽の楷書・行書・草書について
![楷書・行書・草書](https://bassnote.jp/wp-content/uploads/2023/04/f642fa44c3b131bb810fc468f3ffd725-1024x576.png)
音楽にも楷書、行書、草書があります。
書道を習うときは、最初に正しい基本形の字――つまり楷書から練習を始めます。
次に楷書ちょっと崩した行書を。
その次に、行書を崩して流麗な絵のような草書を練習します。
演奏も同じです。
まずはクオンタイズ100%の機械のような演奏から始めます。
それからアーティキュレーションを加えます。
その段階を経て、少しずつ自分の色が確立されていきます。
いきなり草書の演奏を試みても、それは滑稽な落書きにしかなりません。
楷書の演奏ができるからこそ、草書を美しく制御できるのです。
型破りな演奏をするためには
もし楷書(基本形)を学んでいなかったら。
「どうだ!誰も真似できないオリジナルな型が完成したぞ!」
自分ではこのように思っていても、
「なるほど!V7b13のP5をOmitしてトニックを裏に置き換えるやつですね!最近よく使われる手法ですよね!」
基礎が分かっている人からすると、ただの定番パターンだった。
ーーなんていう恥ずかしいパターンになることも少なくないでしょう。
まず基本を知ること
「まず基本を知ること。」
どんな分野でも、当たり前のことを当たり前にできる人が最強です。
楷書を極めたからこそ、行書や草書という選択肢が見えてくるんです。
見せかけの草書ほどダサいものはありません。
超ド派手なスラップ(草書)を意気揚々と披露したところで、音符をポケットに叩き込む技術(楷書)が身についていないと鼻で笑われてしまいます。
リズムも、フレーズも、テクニックも。
まずは楷書から!