人前に出ると、頭が真っ白になって指の震えが止まらない。
異常に緊張する。
とにかく不安で仕方ない。
練習したことが発揮できない。
頭が真っ白になって脳が暴走する。
……僕はそんな人間でした。
そんな僕ですが、今は3桁〜4桁のお客さんの前で演奏する仕事をしています。
緊張するどろか、毎日の仕事が楽しくて仕方ないです!
どんな心境の変化があったのか。
具体的にどんなことをしたのか。
今回はそんなお話です。
アガリ症が治った理由について
よく「場数をたくさん踏む」という教えがありますよね。
これも確かに間違いじゃないと思うんです。
僕自身も、今の緊張を克服した状態になるまでに
- 毎日Minervaのみんなの前でライブ配信で演奏
- 10年以上ステージに立ち続けてたくさんのお客さんの前で演奏
などなど、”人に演奏を見られる”という場数をたくさん踏んできました。
この経験は自分にとって大きなプラスになったと思っています。
――でも、ちょっと待ってください。
不安でガチガチのままステージの場数だけ踏んでも、むしろアガリ癖がついてしまうのではないでしょうか…。
いくらライブの回数を重ねても。
いくらレッスンで先生の前で演奏する回数が増えても。
緊張って消えないと思うんです。
「場数を踏みましょう!」って、ただの根性論なんですよね。
演奏に対するフォーカスの違い
もちろん、世界的に有名な演奏家だって緊張はします。
我々と同じ人間なんですから、当然です。
では、彼らは我々と何が違うのでしょう。
いろんな現場でプロの方の話を聞いて、僕なりに統計を出しました。
一流のミュージシャンたちは、
「どうしたらより良い演奏になるのか」
「何をしたらライブが盛り上がるのか」
「どんなテクニック・表現で演奏をしようか」
というように、”曲をどのように演奏するか”に対する意識や集中力が高いんです。
「緊張しない」「緊張を減らす」というより、
緊張を気にする余裕がないくらい”良い演奏がしたい”という方向に集中しているんです。
このフォーカスの違いが、結果として緊張を克服することにつながります。
音楽に対する解像度の違い
さらに。
緊張に強い一流のプロミュージシャンは、音楽に対する解像度が違います。
「TAB譜丸暗記!」のような単純なレイヤーではなくて、
- 楽曲のKey
- コードのディグリー
- 小節上で使えるANS
- リズムのポケット、パルス
- 適切なアーティキュレーション
などなど、深いレイヤーまで細かく見えています。
音楽を深く理解していることで、演奏自体が楽しくて
「失敗して笑われたらどうしよう…」
こんなことを考えている隙間がないんです。
“演奏に集中する”というのはプロアマ問わず本当に難しいんですけどね…!
自分に絶対的な自信が生まれた
最後に、僕が上記の
「演奏自体にフォーカスする」
「楽曲の解像度をあげる」
ができるようになった要の部分です。
僕が緊張癖、アガリ症を克服した最大の要因は
「演奏に対して絶対的な自信を持てたこと」
でした。
12年以上、演奏を仕事にしてきた今の自分には「弾けない曲なんて存在しない」という確たる自信があります。
この自信が、「演奏に対するフォーカスの違い」を産むことに繋がりました。
テクニックに対する不安がないので、余力を持って演奏の表現自体に集中することができるようになったんです。
演奏時に緊張する人は、自分のベースの演奏に自信を持てますか。
「演奏に自信が持てる!」と声を大にして発言できるくら、練習してますか。
BASS NOTEが掲げる霹靂一閃の基礎練習。
基礎を極限まで磨き上げた結果、僕は緊張を克服しました。
努力(れんしゅう)は裏切らない!
ちなみに、かずあき先生はベースを手に持っていないと自信のカケラも感じられない小心者です。
ベースを構えている間だけ自信に満ち溢れてる人です。
私知ってます。