「良い機材」ってどういう物だと思いますか?
「自分のニーズに合っている機材」じゃないでしょうか
「良い機材を教えてください!」という質問が非常に多いので、この記事を書くことを決めました。
「評価が良いから買ったのに、全然良い機材じゃなかった…」という後悔をしないために、機材選びのマインドを職業ベーシストの目線からお話しします。
良い機材の選び方について
良い機材とは
断言します。
良い機材とは「自分のニーズに合っている機材」を指す言葉です。
- みんなが使っているから
- みんなのレビューが良いから
これは「無難な機材」の指標であって、良い機材の指標にはなり得ません。
よく言えば「ハズレのない機材」
尖った言い方をするなら「大当たりにはなりにく機材」
――といったところですね。
良い機材の例
例えばZOOM MS-60B。
これは僕にとって最高に良い機材です。
- (僕は仕事のスタイル上)移動が多い→小型がいい
- (僕は仕事の都合上)転換が忙しい→シンプルな構成いい
- (僕は)人前に立つことが多い→トラブルは少ないに限る
- (僕は仕事の関係上)演奏するジャンルが幅広い→柔軟な対応力がほしい
僕のニーズに100%対応した素晴らしい機材です。
過去10年間で、これ以上の機材には出会ったことがありません。
しかし、このMS60Bを
- 足で切り替えられるパッチ数に制限がある
- 時代遅れの演算処理をしている
- 画面が小さくて見づらい
ーーなどの理由から「使えない機材」に認定する人もいるでしょう。
僕にとっては神機材でも、Bさんにとっては使えない機材なんです…。
自分のニーズに合った機材を選ぼう
同じ機材でも
この芯のある丸い音好きー、最高!
金属味が足りない、使えない!
このように両極端の評価を得ることも少なくありません。
Aさんにとっては良い音(=好きな音)を出せる機材でも、Bさんにとっては悪い音(=好きじゃない音)しか出せない機材である。
この現実を常に忘れないようにしましょう!
良い機材とは、自分のニーズにあった機材のことである!
他人の言葉に惑わされないで、自分に合った機材を探すようにしましょう!