【演奏】ジャンル間で引き継げる技術と引き継げない技術について

ジャンル間で引き継げる技術と引き継げない技術について
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自分はメタルやってたから、指の動きには自信あります!

こんな自己紹介をされる方がたくさんいます。

残念ながら、メタルで鍛えた動きはメタルにしか活かせません!

かずあき先生
かずあき先生

この記事は『上手くなりたい人』に向けた内容になります!
楽しみたい人向けの記事ではないので注意!

高橋 和明
かずあき先生
独立12年目のフリーランスのプロベーシスト。
専門学校卒業後、楽器店の講師経験を経て独立。
現在はジャズプレイヤー、作曲家、講師として活動。
プロの質問し放題のBASS NOTEオンラインコミュニティ「Minerva」を運営中。
ウマ娘ちゃん箱推し。

ジャンル間で引き継げる技術と引き継げない技術について

雑食にいろんなジャンルの音楽に挑戦するのは大切なことです。
ジャンルごとに学べることがたくさんあります。

しかし、基礎技術が育っていないうちから中途半端にあれこれ手を出すのは却って成長の妨げになります。

せっかく身に付けた技術が、ジャンルの壁を越えると流用できずにリセットされてしまうためです。

貪欲な姿勢は、時として遠回りになってしまうんです…!

かずあき先生
かずあき先生

ジャンル間で引き継げる技術

(音感)と音楽理論だけは、一度身につければジャンル問わずどんな音楽にも役立てることができます。

裏を返せば「耳と音楽理論以外のスキルはジャンルの壁を越えると引き継げない」ということです。

大切なことなので、もう一回書きます。
演奏する曲のジャンルが変わると、必要な技術も大きく変わります。
耳と音楽理論以外の技術は、ほぼ流用不能だと考えましょう。

ジャンル間で引き継げない技術

femalebassistfinger

運指、ピッキング、アーティキュレーション、フレージング、リズム。

これ等はジャンルの壁を越えると引き継げません。

Popsのニュアンスでピッキングしても、Jazzのサウンドにはなりません。
Metalで鍛えたビブラートをかけても、Bluesの雰囲気は再現できません。
Reggaeで身につけたフレーズは、Countryでは浮いてしまいます。
邦楽のポケットで演奏しても、洋楽のグルーヴにはハマりません。

郷に入っては郷に従え。
それぞれのジャンルには、それぞれの弾き方があります。

「技術は流用できない」
「すべての曲を同じ感覚で弾いてはいけない」

この2点を忘れないようにしましょう。

目次

自分の得意ジャンルを作ろう

“ジャンル間では技術を引き継げない”を裏付ける光景として「あるジャンルではプロ顔負けの演奏ができる人でも、他のジャンルでは素人同然」なんていうことも珍しくありません。

プレイヤーには得意・不得意があっていいんです。

僕自身の例も載せてみます。
僕はセッション屋さんという仕事柄、あらゆるジャンルの音楽を演奏する機会があります。

JazzやGospel、J-Pop、Animeなどのジャンルは胸を張って人前に立てますが、恥ずかしながらMetalやHouseは「いつでも仕事ください!!大歓迎です!!」と自信を持って言うことはできません。

それでも安定してお仕事を貰えています。
自信のあるジャンルであれば、合格点が貰える演奏ができるからです。

いろんな音楽に中途半端に手を出した結果、
「どのジャンルを弾いても不合格点のプレイヤー」になってしまうのはよろしくありません。
これだけは避けましょう。

ひとつのジャンルで良いので、合格点な演奏ができるプレイヤーを目指しましょう!

「自分は◯◯◯が得意なベーシストです!」と胸を張って言えるジャンルを作れるのが理想です!

かずあき先生
かずあき先生

目指すは変幻自在なプレイヤー

どのジャンルにも自分の色を押し付けてしまうようなプレイヤーは、お世辞にも上手いプレイヤーとは言えません。

もし「3連系のノリでしょ!やったことあるし得意!」という認識でRockabillyのノリでJazzを演奏してしまったら、二度と現場には呼ばれなくなるでしょう…。

ジャンルごとの色を大切にできる変幻自在なプレイヤーになりましょう!

頑固にならずに!謙虚に!柔軟に!

かずあき先生
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