
ドミナントモーションとは
ドミナントモーションってなんですか?
という質問に対して、僕は必ずこう答えます。

「お辞儀のアレです。」
子供の頃、ピアノの音にあわせてお辞儀をした経験があると思います。
あのコード進行こそが、もっとも身近なドミナントモーションです。
ドミナントモーションの発動条件について

ドミナントモーション(Dominant Motion)とは、ある条件が重なったコード進行のことを指します。
「ドミナント・モーションしている」という使い方をする”動詞”の言葉になります。
条件① 7thコードが出てくる

発動条件その① 7thコードが登場する。
ドミナントモーションのトリガーは必ずセブンスコードになります。
m7コードでも△7コードでもなく、7thコードです。
今回のお辞儀のコード進行のなかでは、G7がドミナントモーションの鍵になります!
条件② 次のコードが4度上(=5度下)の音である

発動条件その② 次のコードが4度上(= 5度下)に進行している。
お辞儀のコード進行ではGから見た4度上の音がCにあたるので、条件を満たしています。
つまり、このコード進行は「ドミナントモーションしている」ということになります。
ドミナントモーションの着地先はメジャー系でもマイナー系でも構いません。
どちらの場合もドミナントモーションの扱いになります。
数えてみるとよく分かるのですが、
4度上のコード = 5度下のコードであるという知識も
頭の片隅に入れておきましょう!
GABCD
12345
CDEFG
54321
詳しくは「度数の数え方について」の記事で解説しています!

ドミナントモーションの特性について

ドミナント7thコードには「強烈にトニックに向かいたい」という性質があります。
トニックには「不安定な音を受け入れたい」という特性があります。
ドミナントモーションは、コードが持っている機能を100%満たしてあげる理想のコード進行なのです。
誰がどう聞いても大円満な響き。
これがドミナントモーションの美味しさの理由です。
7thコードには、最強の不協和音「トライトーン」が含まれているので、「安定したトニックの響きに着地して落ち着きたい」という強い性質があります!
詳しくは「トライトーンについて」の記事で解説しています!

ベースの指板で分かるドミナントモーション
「4度上(5度下)」なんて言われても分からないです!
そんな方のための、超お手軽な判別方法をご紹介します!

現在の音(7thコードのRoot)から見て――、

隣の高音弦の同フレットにあるのが4度上の音。
そして、そのオクターブ下にあるのが5度下の音になります。
7thのコードから上記のフレットに解決する進行が「ドミナントモーションしている進行」になります。

ジャズの演奏では、常にドミナントモーションしている部分を意識しながらのプレイが重要になります。
「ドミナントモーションしている場所でオルタードスケールを演奏する」というのがジャズの美学だからです。
「いかに素早くドミナントモーションしている部分を見つけることができるか」がジャズの習得過程では大切なポイントになってきます!
コード進行の分析を重ねていくと、反射的にドミナントモーションしている部分が分かるようになってきます。
たくさん練習して必ず身につけましょう!

II-V-Iについて

「II-V-Iについて」の記事も合わせてチェック!
