かずあき先生、曲のコピーできたから聴いてください!
ちょっと待ってください!
それ、本当に正しい”コピー”ですか!?
曲のコピーについてのお話です。
TAB譜を丸暗記してコピー完了したつもりになっていませんか。
楽曲中で鳴っている音を耳コピして満足していませんか。
残念ながら、それはコピーじゃないです。
それはただ”音程と音価を把握しただけ”です。
正しい楽曲のコピーについて
「正しいコピー」とは
「コピーするベーシストが感じているものをコピーする」
これです。
「演奏しているベーシストの身体の中をコピーする」という表現のほうが正しいでしょうか。
音程や音価、打点だけではなく。
奏者が感じているグルーヴ、ポケット、スクエアの奥にある揺らぎまで正確にコピーします。
これが正しい”楽曲のコピー”になります。
フレット番号を覚えるだけの浅いコピーはもうおしまい!
楽曲のフィールや奏者のノリをしっかりコピーして、よりレベルの高いベーシストを目指しましょう!
BASS NOTE式に言うなら「パルスをしっかり再現する」というのが、正しい楽曲のコピー方法になります!
ジャズのトランスクライブについて
コピーと言えば、ジャズのトランスクライブはまた違うものなんですか?
意味合い的には、上の項目で解説した「正しいコピー」に似ているかもしれません!
トランスクライブは、もう少し”分析( =アナライズ)”の意味合いが強いかもしれませんね!
ジャズの勉強のための「トランスクライブ(Transcribe)」は、
音源を聴いてメロディやフレーズ、リズムなどを細かく分析し「どのような理由でこの音使いをしているのか」を自分なりに説明できるレベルまで落とし込みながら楽譜を書き起こす作業のことを指します。
演奏の解像度を高める作業ですね。
当然その中には、奏者が感じているリズムの重心を分析する作業も含まれます。
書き起こさなくても「徹底的に分析する」ということが大切です!!