ベーシストのための経過音とアプローチノートについての解説

アプローチノートについて

覚えておくと一生使える方法論、アプローチノートについての解説です。

「コードトーンについて」の記事でコードの構成音を理解したら、そこに華を加える「アプローチノート(approach note)」について勉強してみましょう!

コードトーンの知識にアプローチノートの知識を追加するだけで、このような演奏ができるようになります!
  • ベースラインを作るとき
  • ソロをとるとき

どちらでも非常に有効な技術です!

かずあき先生
かずあき先生
高橋 和明
かずあき先生
独立12年目のフリーランスのプロベーシスト。
専門学校卒業後、楽器店の講師経験を経て独立。
現在はジャズプレイヤー、作曲家、講師として活動。
プロの質問し放題のBASS NOTEオンラインコミュニティ「Minerva」を運営中。
ウマ娘ちゃん箱推し。

アプローチノートについて

アプローチノートの選び方は、大きく分けると

  • 目標に音にクロマチック(半音階)でアプローチできる音
  • コードに対応するスケール内の音

この2パターンから選択することになります。

とくに使いやすいのは「半音下から目標の音(コードトーン)へ」というアプローチですね。

クロマチック系のアプローチは、コードがメジャー系でもマイナー系でも関係なく使うことができるので便利です!

かずあき先生
かずあき先生

クロマチック系のアプローチ

半音上下からのアプローチ

半音下からアプローチ

一番使いやすい基本形が、ターゲットの音の半音下からのアプローチです。
無意識に使っている方も多いと思います。

ターゲットにはコードトーンを設定してみましょう!

かずあき先生
かずあき先生
半音上からアプローチ

アプローチの音は、ターゲットの上から攻めることもできます。

全音上下からのアプローチ

全音下からアプローチ

アプローチの開始位置は、自由に増やすことができます。

僕はBlue Mitchell氏の影響で、半音5つ上からのアプローチをよく使います!

かずあき先生
かずあき先生

スケール系のアプローチ

スケール系のアプローチ

こちらはコードに対応するスケールの音を使ったパターンです。
デモ演奏では、I△7に対応するメジャースケールの音(+クロマチック音)をI度へのアプローチノートとして使用しています。

専門用語では「スケールワイズ・アプローチ」なんて呼ばれたりします。

ここまでアプローチノートの選択肢を増やすことができれば、無限に音を増やしていくことができますね!

後々モードスケールの知識を身につけると、分かるようになってくる部分です!

難しい方は「へー、こういう技もあるんだー」くらいに読み流していただいて構いません!

かずあき先生
かずあき先生
目次

アプローチノートを入れる場所

強拍と弱拍について

アプローチノートは、弱拍にいれるのが基本です。
強拍に入れると、アウト感(間違った音を弾いてる感)が出てしまいます!

ビバップ理論的には「コードトーン以外の音は弱拍に入れる!」というのが鉄則になっています!

かずあき先生
かずあき先生

アプローチノートを使った例

コードトーン+アプローチノートで作ったソロ

コードトーンについて

このような覚えたスケールの音を必死になぞるだけの演奏よりも、はるかに音楽的な演奏をすることができるようになります!

かずあき先生
かずあき先生

コードトーン+アプローチノートで作ったベースライン

ベースの指板上のコードトーンの位置

指板上のコードトーンとアプローチノートさえ見えていれば、ベースラインを組むのも自由自在です!

【注意事項】

実際の演奏中には「フレーズで覚える」という技術のほうが優先度は高いです!

アプローチノートを使う方法は、あくまで手段のひとつとして覚えておくことをオススメします!

かずあき先生
かずあき先生
  • URLをコピーしました!
目次