覚えておくと一生使える方法論、アプローチノートについての解説です。
「コードトーンについて」の記事でコードの構成音を理解したら、そこに華を加える「アプローチノート(approach note)」について勉強してみましょう!
- ベースラインを作るとき
- ソロをとるとき
どちらでも非常に有効な技術です!
アプローチノートについて
アプローチノートの選び方は、大きく分けると
- 目標に音にクロマチック(半音階)でアプローチできる音
- コードに対応するスケール内の音
この2パターンから選択することになります。
とくに使いやすいのは「半音下から目標の音(コードトーン)へ」というアプローチですね。
クロマチック系のアプローチは、コードがメジャー系でもマイナー系でも関係なく使うことができるので便利です!
クロマチック系のアプローチ
半音上下からのアプローチ
一番使いやすい基本形が、ターゲットの音の半音下からのアプローチです。
無意識に使っている方も多いと思います。
ターゲットにはコードトーンを設定してみましょう!
アプローチの音は、ターゲットの上から攻めることもできます。
全音上下からのアプローチ
アプローチの開始位置は、自由に増やすことができます。
僕はBlue Mitchell氏の影響で、半音5つ上からのアプローチをよく使います!
スケール系のアプローチ
こちらはコードに対応するスケールの音を使ったパターンです。
デモ演奏では、I△7に対応するメジャースケールの音(+クロマチック音)をI度へのアプローチノートとして使用しています。
専門用語では「スケールワイズ・アプローチ」なんて呼ばれたりします。
ここまでアプローチノートの選択肢を増やすことができれば、無限に音を増やしていくことができますね!
後々モードスケールの知識を身につけると、分かるようになってくる部分です!
難しい方は「へー、こういう技もあるんだー」くらいに読み流していただいて構いません!
アプローチノートを入れる場所
アプローチノートは、弱拍にいれるのが基本です。
強拍に入れると、アウト感(間違った音を弾いてる感)が出てしまいます!
ビバップ理論的には「コードトーン以外の音は弱拍に入れる!」というのが鉄則になっています!
アプローチノートを使った例
コードトーン+アプローチノートで作ったソロ
このような覚えたスケールの音を必死になぞるだけの演奏よりも、はるかに音楽的な演奏をすることができるようになります!
コードトーン+アプローチノートで作ったベースライン
指板上のコードトーンとアプローチノートさえ見えていれば、ベースラインを組むのも自由自在です!
【注意事項】
実際の演奏中には「フレーズで覚える」という技術のほうが優先度は高いです!
アプローチノートを使う方法は、あくまで手段のひとつとして覚えておくことをオススメします!