楽曲を演奏するうえで、よく登場するコードネームの読み方について解説します。
ドレミをCDEで理解できない方は、まずは「ドレミをアルファベットで覚えよう」の記事で勉強してみてください!
基本的なコードの読み方
それでは、コードの読み方を勉強してみましょう。
まずは、こちらのコードから。
大文字について
最初の大文字はそのままアルファベット読みで「ディー」と呼びます。
ほかのアルファベットも同じように、
C…シー
D…ディー
E…イー
F…エフ
G…ジー
A…エー
B…ビー
と読みます!
小文字のmについて
そのあとに付く小文字のmは「マイナー」と読みます。
mを省略して「- (マイナス)」で表記されることがあります。
読み方はどちらも「マイナー」になります!
そのまま並べてDmでディーマイナーです。
数字の読み方について
数字がつく場合は「英語読み+th」で発音します。
- 6ならシックスス※
- 7ならセブンス
- 9ならナインス
- 11ならイレブンス
- 13ならサーティーンス
※正確には6thですが、言いにくいので「シックス」と発音する場合がほとんどです。
ス(th)を省略して「セブン」と発音することもありますが、意味は一緒です。
また話し言葉では「Dの9th」などという場合もありますが、こちらも意味は同じになります。
文字がズラズラと並んでいても、上記のルールに沿ってそのまま読んでいきましょう。
メジャーセブンスコードについて
Mは「メジャー(Major)」のMです。
M単体で使用されることは少なく、M7で「メジャーセブンス」として使用される場合がほとんどです。
Mが小文字のm(マイナー)と混乱しないように「△7」「maj7」と表記される場合もあります!
ジャズの世界では「△7」で表記されるのが一般的です!
僕も普段は「△7」という書き方をします!
変化記号(シャープ・フラット)について
#(シャープ)や♭(フラットのような変化記号が付いた場合は、大文字の音名の一部として扱ってそのまま左から順番に読んでいきましょう。
追加指示について
括弧”( )”で囲われて追加される指示についてです。
大きい数字のth(セブンスの”ス”)を発音せに読み進めて、括弧”( )”のなかの数字にth(ス)をつけて発音します。
な、なんだって…??
7(9)の場合はセブンナインス、
7(13)の場合はセブンイレブンス。
セブンスからスが消えて、
( )の中の数字にスがつきます!
ちなみにD(11)の場合はディーサーティーンスと読みます!
※間違って覚えていても普通に伝わるので、そこまで厳密に覚える必要はありません。
♭5だけは例外!!
「フラットファイブ」と呼ぶのが一般的です!
普通に「フラットフィフス」と呼ぶ方もいるけども!
【結論】好きなほうでいいです!
♭5(フラットファイブ)は頻繁に出てくる表記なので、しかり覚えておきましょう!
特殊なコードネームの読み方について
こちらは「いろいろあるんだなぁ…」くらいの認識で、頭の片隅に入れておいていただけるといいかなと思います。
わざわざ覚えようとしなくても、勉強しているうちにイヤでも身に付きます!
前半の説明でM(メジャー)を「△」で表したように、特殊な記号でコードネームを表す場合がいくつかあります。
こちらも、勉強していくうち勝手に身に付く内容なので「いろんな書き方があるんだなぁ…」くらいに流し読みしてください!
よく使うコード表記について
我々ジャズ屋さんの練習にはなくてはならない完全無欠の究極アプリ「iReal Pro」。
このアプリで使用されている表記は、全世界共通のコード表記になります。
主要なポイントは下記の通り。
- ―はmのこと
- △はMのこと
- ø7はm7(♭b)のこと
この3点だけは、しっかり理解できるようにしておきましょう!
専門学校や音楽教室に習いにいくと「知っていて当たり前!」というように、説明なしでこの記号を使用されたりします。
マイナス=マイナー
三角=メジャー
ファイ7=マイナーセブンフラットファイブ
この3つだけは必ず覚えておきましょう!
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コードの仕組みを理解しよう
コードネームの読み方を覚えたら、コードの仕組みについてを勉強してみましょう!