「ベース初心者なんですけど、左手の指が全然開かないです…。」
という方に向けた練習方法の解説です!
「これを正しく実践しても指が広がらないならベース向いてない!」と断言できるくらい、99%の方に効果のあるトレーニングをご紹介します!
ベースで指が開かないときの練習方法
演奏フォームの確認について
左手のフォームについて
練習の前に、正しい演奏フォームを確認しておきましょう。
試しに、親指に力を入れて反らせてみてください。
この状態だと、他の4本の指の動きが鈍くなってしまうことが実感できると思います。
この状態で演奏を続けると、親指が腱鞘炎になってしまうこともあるので要注意です!
ということで、左手は卵を持つように丸め気味にするのが基本です!
これだけで指が大きく開くようになります。
ベースの左手は「猫の手」のフォームで演奏することで、自然に脱力することができます。
脱力は指の可動域の拡大につながります!
ネック裏の親指の角度について
指を開くために大切なことをもう一点。
ネック裏の親指は、横向きにしないこと!
ネック裏の親指が横向きだと、ほかの指が親指に引っ張られて開かなくなってしまいます!
ネック裏の親指は、ネックに対して縦に構えることを意識しましょう!
これだけで指の可動域がぐっと広がります。
ポジションを移動するときには、親指を残さずに手全体を移動させるようにしましょう!
楽器の角度について
楽器のヘッドは、斜め前に突き出すように構えてみましょう。
身体に対して真横に構えるよりも、余裕をもって腕を前後させることができるようになるため指の可動域も広がります。
身体に対して、このくらい前に出したほうが弾きやすいという方もいます!
自分のベストな角度を探してみてください!
ストレッチについて
ベースを演奏する際に大切なのは、左手の中指と薬指のあいだの開き具合です。
人間の骨格の構造上、ここが自然に開くようになると安定して4本の指が無理なく開くようになります。
『薬指と中指の間を開く』というのは日常生活のなかでは滅多にない動作なので、どうしても最初は苦戦するポイントだと思います。
この部分さえ開くようになれば、ベースの演奏は楽勝です!
中指と薬指のあいだを開くために、指の間にスマホを挟み込むストレッチをしてみましょう。
ペンケースや名刺ケースなど、無理のないサイズから少しずつ大きいものにレベルアップさせていくと良いでしょう!
誰に聞いても
「あ〜!このストレッチめっちゃやったわ〜!!」
――と言われるような、弦楽器奏者あるあるの鉄板練習です。
可能なかぎり奥(第3関節側)にねじ込んでいくのがポイントです。
毎日続けていくと、どんどんスマホが奥に入り込んでいくようになるのが実感できます!
運指練習について
人差し指、中指、薬指、小指……と順番にクロマチック(半音階)で演奏していく練習です。
簡単な練習に思えますが、正しく行わないとまったく効果のない無駄な練習になってしまいます!
必ず下記のルールを守って練習をしてください!
【重要】クロマチックによる練習のルール
まずは人差し指で1フレット目を押弦します。
このあとが大事!
人差し指で弦を押さえたまま、中指で次のフレットを押弦します。
人差し指は絶対に弦から離さない!!
3本目の指も同様です。
人差し指と中指は弦に置いたまま、薬指で次のフレットを押さえます。
小指で弦を押さえたときには、すべての指が1本の弦を押さえている状態になります。
鳴るのは小指の音だけです!
次の弦に移動するときには、
中指・薬指・小指で弦を押さえたまま人差し指だけを次の弦に移動させます。
これより最適な指を広げる練習方法は存在しないと言っても過言ではありません!
この動きを繰り返すことで、指がどんどん広がるようになります!
ローフレット側で練習する際のポイント
ローフレット側(ヘッド側)では、指が斜めに傾くようにして構えることで無理なく弦を押さえることができるようになります。
「指が短くて難しい」という方へ
ばばばばん。
これ、僕の指なんですけども。
左の指のほうが長いんです。
楽器の練習を続けているうちに、弦を押さえる指が伸びたんです。
人間の身体の適応能力って、自分が思っているよりも遥かに凄いんです…!
僕の周りのプレイヤーにも、左手の指のほうが長くなっている方が大勢いらっしゃります!
指が短くても大丈夫!
継続は力なり。伸びます。
指の行動制限に関しては、完全に努力次第でどうにでもなってきます。
諦めずに頑張りましょう!
『指が短い人用の運指方法』というのもあるので、必要な方はBASS NOTEのオンラインレッスンまたはオンラインコミュニティMinervaに遊びにきてください!