ジャズの勉強をするなら最短距離と最速距離の違いを知っておこう【サイクロイド曲線】

最短ルートと最速ルートの違いについて
  • はやくジャズが弾けるようになりたい。
  • もっと理論がわかるようになりたい。
  • だけど、なかなか上達しなくて伸び悩んでいる。

そんな方に読んでいただきたいマインドに関する記事です。

高橋 和明
かずあき先生
独立12年目のフリーランスのプロベーシスト。
専門学校卒業後、楽器店の講師経験を経て独立。
現在はジャズプレイヤー、作曲家、講師として活動。
プロの質問し放題のBASS NOTEオンラインコミュニティ「Minerva」を運営中。
ウマ娘ちゃん箱推し。

ジャズの勉強とサイクロイド曲線について

サイクロイド曲線の軌道について

「サイクロイド曲線」と呼ばれる軌道をご存じでしょうか。

別名、最速降下曲線。
物理や数学が得意な方には、おなじみな図形だと思います!

かずあき先生
かずあき先生
サイクロイド曲線

ばばばばん。

滑り台を横から見た図だと思ってください。
てっぺんのA地点から、地面のB地点までの滑り台です。

Q.のなかで最速でゴールまで滑り降りることができるルートはどれでしょう。

A.正解は真ん中の水色の曲線です。

ゆい
ゆい

え、直線距離が一番速いんじゃないんですか?

距離だけに注目すると直線で結んだ距離が最短なんですけど、移動速度に注目するとサイクロイド曲線の軌道のほうが速くゴールすることになります!

かずあき先生
かずあき先生

こちらが実験の映像。
直線で結んだ最短距離よりも、真ん中の曲線を進んだ球のほうが先にゴールしています。

「最短ルートというのは、必ずしも最速ルートではない。」

ということを物理法則で教えてくれる美しい曲線です。

ジャズは最短距離で結果を求めると失敗する!

What is Jazz

人間の脳は、どうしても結果を早く求めたがります。
洞穴のなかで”その日暮らし”をしていた頃の名残です。

ですが、どうか焦らずにこの言葉を覚えておいていただきたい。

「最短ルートというのは、必ずしも最速ルートではない。」

ジャズは土台作りの手順や方法を間違えると、あとから必ず苦労します。

最短距離で音楽理論を勉強したとしても、理想の演奏は再現できないんです。
いくら勉強しても知識を演奏に落とし込めない理由がここにあります。

ジャズは総合格闘技。
最速で理想のゴールに辿り着くためには、もっと幅広い知識を効率よく吸収して自分のなかに落とし込んでいく必要があるんです。

結果を急ぐ必要はありません!
上達しなくて、焦らなくて大丈夫!

今の自分は「最速で結果を出すための少し長めのプロセスを歩んでいる最中である」ということを覚えておきましょう!

論理的な逆算思考

ジャズの勉強は、時短を求めれば求めるほど非効率化します。
時間をかけて基礎から固めていくことが大切です!

僕のオンラインレッスンでも、正しい手順を踏んで最速の効率を叩き出すことを心がけています!

かずあき先生
かずあき先生

じっくり勉強・練習したぶんだけ、しっかり結果につながるのがジャズの魅力です。
一緒に頑張りましょう!

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